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常に前進!新しい酒文化に挑戦し続ける

更新日:8月27日

梅乃宿酒造は初めて日本酒を醸造したと言い伝えがある奈良県の葛城山の麓で120余年の時を過ごしてきました。代表作は華やかな甘味と心地よい辛さの日本酒「梅乃宿 葛城 純米大吟醸」や、リキュールの代名詞とも言える「あらごしシリーズ」の生みの親です。果実の爽やかな味だけでなく、素材そのものが入って食感も楽しめるあらごしシリーズは約10年前の発売以来、ファンが多いお酒。重ねた歴史を礎に、常に新しい酒造りに挑戦しています。


清酒やビールの消費量がここ10年で低迷する中、チューハイや新ジャンル飲料などが含まれるリキュール類は1.8倍と上昇し、特に海外市場では梅酒など日本産リキュールが非常に高い人気を誇っています。

リキュールと言っても種類があるのはご存知ですか?漬け込む原材料が同じでも、ベースとなる酒が異なると味が大きく変化します。スピリッツや焼酎をベースとしたリキュールが多い中、梅乃宿酒造では自社の日本酒をベースに使用しています。そうして生まれた「日本酒リキュール」が「梅乃宿の梅酒」や「あらごし」シリーズです。


今では日本酒蔵がリキュールを造るのが当たり前になってきましたが、2001年に梅乃宿酒造がリキュール製造免許を取得し製造開始した当初は、「酒蔵がリキュールを造るなんて…」とこれまで日本酒蔵は清酒を造るものだという固定概念もあったことから世間からの逆風を感じることもあったと言います。日本酒をベースに果実と融合して造る日本酒リキュールはベタッとした甘さでなくすっきりとした味わいになります。

リキュール自体がカクテルのベースになるような濃い酒をイメージされることが多い中で、日本酒の酒蔵が出しているようなリキュールはこれまでのものとは飲み方も異なるもので割材ではなく主役となりうるものです。

最近では、食物繊維がたっぷりで栄養豊富な「あらごしにんじん梅酒」がクラウドファンディングの目標額を達成しました。遂に野菜も酒になるという新展開にまだまだリキュールの幅は広がっていきそうです。

「美味しい日本酒があってこそのリキュール。海外ではまだ珍しい『日本酒リキュール』を製法や味を丁寧に説明して世界に広めて行きたい」と盛り上がるリキュール市場を冷静に見極めつつ、まずは「日本酒リキュール」の存在感を高めていき、差別化を図っていく必要があります。


だからこそ、いま一度原点に立ち返り、日本酒蔵としての魅力を発信しています。

清酒分野では新しい試みとして「Un」シリーズが発売されました。

爽やかな香りと軽やかな甘みが調和したバランスの良い純米大吟醸「Unfold SAKE」や

伝統的な生酛仕込みでありながら、甘みと旨味が詰まった口当たりの良い「Unfeigned SAKE Classic」など10種類あります。十人十色味の好みはそれぞれ。みんなが美味しいというものが好きでなくても良い、自分好みの1本を見つけて欲しいと型にはまらずに躍進を続けてきた酒蔵の姿そのものが現れているように感じます。


歴史ある蔵がなくなってしまうのは残念ではありますが、2022年に蔵の移転が計画されており、新しい蔵では訪れた人が気軽に交流できる空間も併設されるそうです。

製造責任者の桝永さんは「私達は昔のやり方を踏襲するのではなく、そこから新しいものを生み出すことを常に追い続ける」と語ります。

世界に誇れる「國酒」は日本酒リキュールなど日本酒以外の分野でも広がっています。

【基本情報】

梅乃宿酒造株式会社

URL https://www.umenoyado.com/

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