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本場ドイツビールの美味しさを日本で!/富士桜高原麦酒




富士桜高原麦酒は富士山の麓にある山梨県富士河口湖町で1997年に誕生した老舗のクラフトビール醸造所です。国内外のビール審査会で150を超える受賞歴を持ち、その味は世界に認められています。富士桜高原から採取される天然水「ふじざくら命水」を使用したビールは口当たりよく、富士山の景色を思い浮かべながら味わいたくなります。

本場の技術を学ぶため、ドイツで醸造留学を経験された醸造長の宮下天通さんにお話を伺いました。



Qドイツでどのような経験をされましたか?


100年以上の歴史がある「デーメンス醸造専門学校」で本場ドイツビールの造り方やビールとの向き合い方を勉強しました。日本のビール醸造所ではビール造りを行う人のことを醸造士と言いますが、ドイツではブラウマイスター(醸造責任者)と言い、仕事の内容も異なります。ただビールを造るだけではなく、マネジメントから品質管理を一貫して行い、お客様がビールを飲み干されるまで責任を持つ大切さを学びました。ドイツでヴァイツェンビールを初めて飲んだ時、身体が震えるほど感動しましたね。あの時のビールの味は今でも忘れられません。飲んだ瞬間に造り手の強い想いも感じ取れました。日本で飲んでいたビールとは別格で、この美味しさを広めたいと強く思いました。


Q 創業された当初はまだ地ビールやクラフトビールが世間一般に広まってない頃でしたね


その通りです。日本人が造ったドイツビールは本当に美味しいのか?と敬遠されることもありました。ですが、私がドイツで体感したような「心が感動する本場のドイツビールを日本の皆さんに届けたい」と想い、製造や伝え方にこだわり、日本人の造るドイツビールとして広めていきたいと思いました。ドイツビールは造り手の想いが伝わってくるビールだったので、ビールの成り立ちや味の特徴をきちんと伝えることで徐々に広がりました。

僕らのビールを飲んでお客さんの満足した笑顔を見られたり、ドイツ国籍の方から『本場のドイツビールと同じだ』と褒めていただいた時は嬉しかったですね。あの時僕らが初めてドイツで飲んだビールのように造り手の想いを伝えることが出来たと胸が熱くなりました。



Q レギュラービールについて教えてください。


麦芽、ホップ、酵母、水のみを原料とし、副原料を一切使わない本格的なドイツビールの製法を守り続けています。世界中で人気の「ピルス」・小麦麦芽を50%以上使ったドイツの伝統的な「ヴァイツェン」、麦芽を燻製させたスモーキーな味わいが特徴の「ラオホ」、7種類のモルトをブレンドしキレと甘芳ばしさが共存した黒ビール「シュヴァルツヴァイツェン」の4種類がレギュラービールになります。「ラオホ」は木を感じられるビールとして、自然豊かな店舗『シルバンズ』に合った富士桜高原ビールの個性を代表するビールです。





Q 150以上も受賞歴がある商品の製造方法のこだわりはありますか?


発酵タンクの上蓋を開けることが出来るオープン式発酵タンクで製造し、酵母の発酵具合を五感で感じながら丁寧に育てていきます。酵母は生き物だから、酵母を繰り返し使うほど味と香りに変化がありますよ。一般的には6-8回の繰り返し利用ですが、僕らは最長で約2年間で80回以上も同じ酵母を活用したことがあります。酵母を繰り返し使うことで独特の香りが生まれるんです。

またオープン式発酵タンクにすることで、五感で味の違いを感じられるのがメリットですね。ななかでも上面発酵の「ヴァイツェン」を造るのに適しています。


また美味しいものを造ればいいだけではなく、飲み手の口に入るまでを考えてマネジメントすることが大切。日本のクラフトビール文化が浅い分、僕らの言葉で伝えていくことで良いビールの文化を広めていきたいですね。


Q これからどんなクラフトビールを造っていきたいですか?


「何杯でも飽きずに飲み続けられるビール」を目指し続けています。大きなグラスでお代わりできるお代わりしたくなるビールが本物のビールだと思っています。世界のビールの流行はIPAですが、富士桜高原麦酒のヴァイツェンとIPAを融合させた新しいスタイルのビールにもチャレンジしています。これからはドイツビールの良さを活かしつつ、流行りも取り入れていきたいですね。

7月には23周年を記念して「麦酒一心」というビールを造りました。クラフトビールで笑顔に、心を一つにしてコロナを乗り切ろう!という意味を込めています。

造り手の想いを伝えるためにもオンラインでビールの飲み方を伝えたり、SNSでの発信をしていきたいですね。直接お客さんと関わることは続けていきたいです。




クラフトビールの歴史を開拓してきた富士桜高原麦酒。ブラウマイスターの熱い想いを伝えるために今日もビールを造り続けます。伝統を守りつつ新しさも取り入れ続け、今後も歴史を築いていくことでしょう。



【基本情報】

富士桜高原麦酒 富士観光開発株式会社

URL https://www.fujizakura-beer.jp/


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