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そのまま食べて美味しい!新感覚のかつお節/池田物産

                                             かつお節ってどうやって食べますか?

昭和53年に創業以来、品質・味を追究し続け、削りたての新鮮なかつお節を販売している「池田物産」

代表の池田正さんはだしソムリエ、カツオマイスター=枕崎カツオマイスターなど数々の資格を取得している『だし』のプロです。

そんな池田物産が販売を手掛ける「生ハムのような鰹節 食べる削り節(登録商標)」は鹿児島県枕崎産の厳選されたかつおを特製タレに漬け込んで、そのまま食べられるおつまみ風に仕上げています。名前の通り生ハムのように水分が多く滑らかな食感ですが風味はかつお節。ほのかに香る醤油とやさしいかつおの風味がやみつきになります。小腹が空いたときの“美おやつ”としても注目を集めています。日本独自の「だし」文化、かつお節の魅力を伝え続ける想いについてお聞きしました。



Q.池田物産について教えて下さい


父の代に創業しました。基本的には業務用として蕎麦屋や和食屋さんにかつお削り節を卸しています。

鹿児島や高知土佐、静岡等からかつお節、宗田節、さば節を仕入れて当店で削り加工をしています。宗田節やさば節も本枯節の様にカビを付けており、関東を中心に地方にも出荷しています。仕入元の鹿児島でも関東風の味を求めているお店には出荷しています。


Q.産地別の特色としてはどの様な違いがありますか、お勧めはありますか?


量や種類、メーカーは鹿児島が一番多いです。枯節が多いのも鹿児島です。お勧めに関しては、時期によって「今年はこの地域が良い」というのはありますが、生産者さんによっても味わいが違う。使う人、食べる人それぞれ味の好みがあるので一概には言えないですね。どんな味わいにしたいかなど、求めている物により提案商品も変わってきます。


Q.小売販売を始めたきっかけは何ですか?


販路を広げる意味と、プロの料理人たちが使う極上のかつお節をご家庭でも味わって頂きたいという想いから、30年前に「かつをぶし池田屋」ブランドを立ち上げ小売り商品(ギフト商品)を作り始めました。その後埼玉に店舗をオープン、その日、削りたての厚削りの量り売りなどもしています。青山ファーマーズマーケットでも月に一度のペースで10年近く出店し続けています。近年では和食ブームもあり、試食してもらうと若い方からも「美味しい」と関心を持ってもらえるようになりました。


Q.『生ハムのような鰹節 食べる削り節(登録商標)』の誕生について教えて下さい


料理する人にもしない人にも鰹節や天然だし素材の良さを幅広い年代に知っていただくにはどうしたら良いかと思いを巡らせておりました。

そんな時、今も製造をお願いしている鹿児島の会社で開発・販売されていた商品と出会いました。

鹿児島では『なまり節』を食べる文化は昔からありますが、まるまる一本の塊で売られていて包丁でスライスしなければならず、食べきるには量も多く鰹節に親しんでもらう入り口としてはハードルが高いと思いました。

しかし、本商品は厚削りでうす味付けが施してあり、開封すれば誰でも少量でそのまま食べやすく「だし」のうまみも感じられる正に探し求めていた商品です。そこから「だしをとってみよう!」とかつお節の魅力を広めたく池田物産用の製造をお願いし販売を始めました。

鹿児島の水揚げ産地ならではのカツオ生切りから一貫して製造をお願いすることにより食感や風味が最大限に生かされています。



Q.『生ハムのような鰹節 食べる削り節(登録商標)』を通してかつお節の魅力を知ってほしいというのがきっかけだったんですね。


温故知新、「かつお節っておいしいよね」とこの商品を通して改めてかつお節の美味しさを知ってほしいと思っています。

かつお節は美味しくて身体にも良い、年配の方には当たり前の様に使われていますが、若い方にももっと知ってもらい、和食という文化を継承していって欲しいです。カロリーも低く、健康的に楽しめるおつまみとして手にとってもらいたいです。


Q.ネーミングやデザインなどこだわっている部分はありますか?


若い方に手にとってもらえる様、ネーミングやデザインは検討しました。かつお節っぽいデザインではなく、シンプルで分かりやすい感じに仕上げています。また、当店で扱っている商品は全てそうなのですが、保存料や化学調味料を使っていないのも拘りです。出来るだけ科学っぽいものは使いたくないと思っています。家庭で作るご飯はなるべく科学的なものが入っていないものを食べてほしいです。


Q.HPではラタトゥイユやパスタ等様々なレシピを紹介されてますね


「だし」は和食だけでなく洋食や中華にも合います。例えば、コンソメ代わりに「だし」を使うと日本人好みの洋食の味に。だし汁の旨味の部分で意識してほしい事があるのですが、普段酵母エキスや化学調味料で慣れていると純粋な「だし」が物足りなく感じる事があります。その時は口に残る余韻があるグルタミン酸の旨味、昆布等との合わせだしが良いです。



Q.これからの「だし」の在り方についてどうなってほしいですか?


生活の中に当たり前の存在になってほしいです。流石に家で削るのは難しいけどね、削り節を買ってきて家で「だし」をとる生活が日常になってほしい。

より身近に感じてもらえるよう、「だし」講座も行っています。講座の中でもお伝えしている事ですが、毎日「だし」を取るのはハードルが高い方は4.5日〜1週間分まとめて取って、粗熱を冷まして冷蔵庫で保管しておけば重宝します。毎回「だし」から取ろうとすると手間に感じますが、保管しておくと気軽に料理に使えるのでお勧めです。

冷蔵庫に入っていて当たり前のものになって欲しいですね。うちでも常に常備していて、味噌汁や煮物はもちろん、カレーやシチューにも全部だしを使い「だし」のない生活は考えられないです。

手間暇をかけてでも美味しいものを食べてほしいなと思います。

また「だし」の香りは心を落ち着かせ、「鰹節」は幸せホルモンの素であるトリプトファンを含んでいるのでメンタルにも良い影響があります。悲しいしいときも怒っているときもホッとして、ニュートラルな気持ちに戻してくれる魅力が「だし」には有るので、日常に取り入れてもらえたらと思います。



料理以外にも楽しめるかつお節。和風にも洋風にも合い、おつまみにもなるなんて!かつお節の魅力を再発見しました。慌ただしい現代だからこそ、ゆっくりとだしをとって一息ついて“だしのある暮らし”を始めてみてはいかがでしょうか?



【基本情報】

池田物産


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