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ものづくりの街京都で魅せるクラフトマンシップ

更新日:2021年7月9日





2015年に京都駅の南エリアにオープンしたブルワリー「京都醸造」は、ウエールズ人、カナダ人、アメリカ人の3名の外国人によって設立されました。 設立の場所を京都にしたのは、世界に誇る職人技と生きた日本文化が体現できる場所だから。 甘くフルーティなベルギー産酵母と柑橘系風味を出すアメリカ産ホップを掛け合わせるという発想で、唯一無二な味わいのビールを日夜考案しています。共通しているのは伝統的なスタイルに京都醸造流の現代風のひねりを加えていること。まさに伝統と革新の街でもある京都の文化を表しているかのよう。

定番銘柄である「一期一会」(セゾン)をはじめ、「一意専心」(ベルジャンIPA)、「黒潮の如く」(ベルジャン・スタウト)などネーミングセンスが光ります。 当初は京都の飲食店での取り扱いが1割もなかったそうですが、現在は4-5割ほどに。名実ともに京都を代表するブルワリーとなっています。

2021年はこれまでの定番銘柄のレシピの見直しを図りました。造り手のやりたいことを凝縮することよりも一歩下がってお客さんにとってシンプルに伝わりやすいビールへ転換しました。 また、ご地愛(じあい)シリーズとして地域に密着した共同プロジェクトが発足しました。第一弾として京都醸造のビールを常設で置く飲食店とホップの品種やアルコール度数など、意見を交わしながら1本のビールを完成させました。第二弾では与謝野ホップ生産者組合と一緒に商品を企画。このように京都を拠点に活躍する企業とのコラボレーションは年に1回程度発売されるのだとか。

今、IPAの次にブームが来ると言われているサワービール。乳酸菌を使って発酵することで、自然由来の酸味を引き出した爽やかな味のビールです。 京都醸造では発酵スピードが早い、ケトルサワー製法という技術を使い「満彩シリーズ」としてリリースしました。アメリカのクラフトビール市場では普及までに時間がかかったというサワービールですが、日本は、発酵食に馴染みがあり、酢や漬物など普段から口にすることが多いこと、また湿度が高い気候からも必ずウケるのではと言われています。これからの暑い季節に食欲を増進させてくれそうなサワービール。今後も穀物系・果実系と様々な酸味を感じさせるビールが出てくるそうなので、楽しみです。


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