潮風がそよぐのどかな道を進むと「M」のロゴの暖簾がかかった小豆島酒造が見えてきます。醤油蔵は多い小豆島ですが、酒蔵は一社のみ。 酒造りは杜氏が秋から春先にかけて島へ渡ってきて住み込みで指揮をとり、酒蔵常設のショップやバー、併設のベーカリーの運営まで女性スタッフの皆さんが切り盛りしています。
ショップへ入ると目を引くのが、生活雑貨を販売しているような雰囲気で並ぶお酒の数々。
ふわふわ。ふふふ。うとうと。びびび。と平仮名で銘柄名が書かれたボトルは四合瓶サイズと100mlの丸いころんとしたボトルに入っており、島のゆったりとした空気感が伝わってきます。
100ml瓶に入った商品は枡に入って透明袋でラッピング。ジュースと言われても納得してしまうかもしれません。その他のお酒もデキャンタや焼酎瓶のような形と、他の酒蔵ではあまり見ない形のボトルに入っています。
店主の池田さんは、「私達がどっぷり酒蔵の人じゃないからこんな形になったのかも。小豆島は観光地。島に来た人が持って帰りやすいようにしたかった」と言います。
日本棚田百選・里山百選・名水百選に選ばれている小豆島中山地区の千枚田で酒米「オオセト」を作付けし、「見た人が小豆島に来たくなりますように」という願いを込めて、ボトルの首にかけられたカードにも自然豊かな土地の情報が綴られています。
ああ、また島の温もりに触れたいな。お酒を眺めるたび風景が思い起こされて、足を運びたく魅力ある場所。こうした地域密着の形も目新しく、心地よい酒蔵です。
【基本情報】 小豆島酒造 所在地 香川県小豆郡小豆島町馬木甲1010番地1 URL https://www.morikuni.jp/ オンラインショップ https://www.morikuni.jp/?mode=srh&cid&keyword&x=30&y=8
Komentarze