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お酒で味わう 造り手が紡ぐストーリー





京都市左京区、出町柳駅から徒歩5分の地に蔵を構える松井酒造は洛中で最古の歴史を誇る酒蔵です。マンションの1階部分でコンパクトながら細微な温度管理ができる設備で酒造りを行っており、一年中日本酒を造る「四季醸造」の蔵でもあります。

一度は酒蔵業をやめていましたが2009年に先代が復活させ、現在の蔵元杜氏15代目松井治右衛門さんにより「神蔵KAGURA」シリーズが生まれました。かつて酒は神からの賜りものであったことから名付けられた銘柄です。華やかな香りと五味(甘酸辛苦渋)のバランスが良くなるようにと仕込んでいます。

2021年に満を持して神蔵シリーズにリキュールが加わりました。

第一弾は京都・水尾産の柚子を使った「五紋神蔵 「蜜號」 京ゆず 無濾過」。京都産酒米の祝と神蔵の大吟醸をベースに使用し、いかにも松井酒造らしい上品な味わい。この酒、ロックで飲んでも美味しいですがビターなチョコレートともよく合います。スッと喉を潤す穏やかな甘味が上質な食後の時間を演出します。

今回のリキュールを包む化粧箱は、松井さんの”お酒という一つの物語を書き上げる”という想いがかたちになって鉛筆型になりました。芯先端の木目まで再現されています。清酒用は辞書のように分厚い本の形。包み紙も原稿用紙風で、ちゃんとものがたりも書かれています。

普段から書店めぐりがお好きだという松井さん。

造り手は、飲むシーンを想像してお酒という物語を仕上げます。

「本って一度読んでまたしばらくして読み直したりしますよね。お酒も少し似ているかなと思います。ふと思い出した時に手の届くところにあって欲しい。」

折角、季節の変化が感じられる日本なのですから、「風鈴の音を聞いて飲みたくなる酒があっても良いと思う」と松井さん。酒屋でなくとも雑貨屋だったり本屋だったりもっと色々な場所で触れられる機会が増えてもいいのかもしれません。

【基本情報】

松井酒造

所在地 京都府京都市左京区吉田河原町1-6

URL https://matsuishuzo.com/

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