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時にはライバルと手を取り合って 青森を代表する老舗蔵






新井田川沿いに建ち、歴史と風格を感じさせる八戸酒造。中でもレンガ造りの蔵は2010年に文化庁有形文化財にも登録されました。

ラベルの色味で味の違いを表現する陸奥八仙シリーズと、新ジャンルのお酒のいずれも香り高い統一された特徴を表現し、業界をリードしてきた八戸酒造ですが、後進の育成方法でも特筆すべき活動をしています。

「Mixseed Series(ミクシードシリーズ)」では、現在7名いる若手醸造家が3チームに分かれ食前、食中、食後とコース料理に合わせる酒を製造しました。

酒造りは杜氏を筆頭に、細かく作業分担することが多いので、どんな酒にするかという酒質の計画から製造、更には販売まで一貫して経験できるのは貴重な機会。その過程を公開することで、次世代の酒造りをみんなで応援したくなります。

また2020年末に立ち上がった、「三ツ友恵シリーズ」は青森の酒蔵同士の贅沢なコラボ企画。青森では、原料となる特定品種の酒米を契約農家で栽培しているところが多く、酒蔵ごとに限定の米だからこそ個性が出やすいという良さがありました。そのため他社で使っている酒米を分けてもらうということはこれまでなかったそうですが、この企画では陸奥八仙・田酒・​豊盃の3蔵が門外不出の酒米を提供しあって3種x3蔵 9種類のお酒を製造し、飲み比べ3本セットとして販売しました。

各蔵5,000本ずつ用意したお酒が予約完売したというから飛びついたファンの多さが窺えます。酒類の提供が制限され、おうちでお酒を楽しむ機会が増えたいま、これまでになかった試みを実現させてくれるのは飲み手にとって非常に嬉しい変化。飽きさせないように生み出す力、そんな攻めの姿勢がお客さんにもちゃんと届いていると感じられます。

【基本情報】

八戸酒造

オンラインショップ https://mutsu8000.com/products/

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