岐阜県と愛知県の境目にある水の神 竜神を祭る山の麓に「長良川」を造る小町酒造はあります。
人だけでなくお酒を一緒に造る仲間である生物(麹菌・酵母菌)も快適な環境で働きやすいように、蔵の中でスピーカーから川のせせらぎや鳥のさえずりなど「自然波動音楽」を流しています。
海外では「SYMPHONY SAKE」の名で知られ、完全発酵によるキレのある辛口でしっかりした味の『長良川 純米吟醸』は特にアメリカで人気です。赤身魚や肉料理などの濃い味の料理と一緒に飲むと、料理が更に美味しくなると絶賛されています。
蔵元杜氏の金武直歩さんは「ワインに白だけでなく赤があるように食に合わせて楽しめる酒の多様性を感じてもらいたい」と言います。小町酒造の酒の魅力はなんと言っても、食文化圏の赤味噌を使った料理に合わせて設計された旨味のある酒であるということです。海外でもUMAMIという表現が浸透しつつある今、唯一の存在感を放っています。
これからの季節におススメの商品が2つあります。
まず一つ目が、甘すぎないスッキリとした味わいの『スパークリングにごり酒』です。一般的なにごり酒の日本酒度は-14度程度ですが、この酒は−4度なので爽快感を味わえます。晴れた日に外でいただくバーベキューと微炭酸の酒、夏の休日の一コマにいかがでしょうか。
2つ目はビターテイストの『丸ごと柚子酒』です。地元の上之保ゆずを皮のまま丸ごと漬けており、ベースには日本一辛い「長良川 超辛口+20」を使用しているので柚子本来の風味と深みある味わいを実感出来ます。(7月1日新発売)
今のコロナの時期をチャンスと捉え、令和にちなんで『令和蔵』を新設しました。年々最高気温が上昇中の岐阜ですが温度管理が行いやすくなったので今後も積極的に新商品開発を行うのだとか。また、お酒だけでなく、酒粕を活かした酒粕濃厚ゼリーも発売が検討されています。
金武さんは「これまで、飲みやすい酒の反対を行くことで特徴を出してきた。全ての料理に合う酒というのはないので、これを食べようと思った時に思い出してもらえる存在になりたい」と語ります。決して派手さはないけど食事とのシンフォニーにより発揮される真価を感じてみませんか。
【基本情報】
小町酒造株式会社
URL https://www.nagaragawa.co.jp/
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